2023年の夏は、フィリピンの東で対流活動が活発になる影響で、日本では暑い夏になると予想されます。また、世界の異常な天候の要因になると考えられている「エルニーニョ現象」が発生する可能性も高くなっています。気になる今後の気温を見ていきましょう!
今年も梅雨の大雨に警戒
日本気象協会が発表した「梅雨入り予想」では、今年の梅雨入りは、沖縄や九州から東北にかけて平年並みか平年より早い予想となっています。
沖縄、奄美地方に関してはすでに梅雨入りが発表されており、6月に入ると梅雨のエリアが拡大します。6月上旬には九州北部や中国、四国、近畿、東海、関東甲信で続々と梅雨入りする予想です。さらに、6月中旬には北陸や東北南部、東北北部でも梅雨入りし、日本列島は広く雨の季節を迎えそうです。
7月には暖かく湿った空気が流れ込みやすく、本州付近で梅雨前線の活動が活発になりやすくなります。毎年のように梅雨末期は大雨に見舞われますが、今年も大雨に警戒が必要です!今一度ハザードマップの確認をするなど大雨への備えをしましょう。
また、夏に発生が予想されるエルニーニョ現象の影響で、盛夏に「梅雨の戻り」のような天気となる可能性も考えられます。梅雨明け後も、局地的な大雨には注意が必要です。
季節先取りの危険な暑さに注意
ここ数日、日々の寒暖差が非常に大きくなっています。5月17日(水)は真夏日地点が299地点と今年最多で、岐阜県揖斐川町で最高気温35.1℃と今年全国初の猛暑日となりました。
5月18日(木)は、更に猛暑日地点が6地点と増え、東京都心は2日連続真夏日に。東京都心で5月中旬までに2日連続で真夏日となるのは、統計開始以来、初めての事です。
向こう2ヶ月の気温
6月
6月は暖かい空気に覆われやすく、平均気温は全国的に平年並みか高くなるでしょう。特に東日本や西日本では平年以上に蒸し暑い日が多くなりそうです。気温に加えて、湿度も高く、熱中症になりやすい気象条件となるため、暑さ対策はしっかりと行いましょう!
7月
7月の平均気温は北日本では平年並みですが、東日本や西日本、沖縄や奄美では平年並みか高くなるでしょう。夏の厳しい暑さの日が多くなりそうです。万全な熱中症対策が必要です。
今年も暑い夏が予想されます。シーズン前にエアコンの試運転を行い、早め早めの入れ替えを行いましょう!