業務用エアコンで漏電?ブレーカーが落ちる原因と安全な対処法

業務用エアコンの使用中にブレーカーが落ちる、焦げ臭いにおいがする、電源が入らないといった症状がある場合、漏電が関係している可能性があります。漏電は感電や火災につながるおそれがあるため、原因を正しく把握し、安全な対応を取ることが大切です。この記事では、業務用エアコンの漏電原因、初期対応、点検・修理の判断基準をわかりやすく解説します。

目次

業務用エアコンの漏電は放置すると危険

業務用エアコンの漏電は、単なる空調トラブルではなく、安全管理に関わる重要な問題です。オフィスや店舗、施設では多くの人が同じ空間を利用するため、異常を放置すると従業員や利用者への影響も大きくなります。まずは、漏電時に起こりやすい症状と、放置した場合のリスクを押さえておきましょう。

業務用エアコンの漏電で起こりやすい症状

業務用エアコンが漏電している場合、運転開始時に漏電ブレーカーが落ちる、電源が入らない、焦げ臭いにおいがする、室外機付近で異音がするなどの症状が出ることがあります。リモコンにエラーコードが表示されたり、室内機から水が漏れたりすることもあります。

また、雨の日や湿度の高い日にだけ症状が出ることもあります。この場合、室外機や配線接続部、制御盤などに水分が入り込んでいるケースが考えられます。一度ブレーカーを入れ直すと動くこともありますが、症状が一時的に収まったからといって安全が確認されたわけではありません。

漏電を放置すると感電や火災につながるおそれがある

漏電とは、本来流れるべき回路から電気が外へ漏れている状態です。業務用エアコンは電気容量が大きく、室外機、室内機、配線、制御盤、コンプレッサー、ファンモーターなど複数の部品が関係しています。そのため、異常を放置すると感電や火災につながるおそれがあります。

特に店舗や施設では、来客や利用者がいる時間帯にトラブルが起こる可能性があります。空調が止まるだけでなく、焦げ臭さや煙、水漏れなどが同時に起きた場合は、現場の安全確保を最優先にする必要があります。無理に使い続けるのではなく、早めに空調設備業者や電気工事業者へ相談することが大切です。

ブレーカーが落ちる原因は漏電だけとは限らない

業務用エアコンを使ったときにブレーカーが落ちても、原因が必ず漏電とは限りません。消費電力の大きい機器を同時に使ったことによる容量不足、過電流、機器内部の故障、配線の劣化なども考えられます。

たとえば、エアコンの運転開始時だけ落ちる場合は、コンプレッサーやモーターに負荷がかかっているかもしれません。複数の設備を同時に使ったときに落ちる場合は、契約容量や回路容量の問題も考えられます。ただし、原因がわからないまま何度もブレーカーを上げ直すのは危険です。漏電の可能性を含めて慎重に判断しましょう。

業務用エアコンで漏電が疑われるときの初期対応

業務用エアコンの漏電が疑われるときは、原因を探す前に安全確保を優先することが大切です。特に水濡れ、焦げ臭さ、異音、煙などがある場合は、通常の故障対応とは分けて考える必要があります。現場担当者が無理に復旧しようとせず、確認できる範囲を整理したうえで専門家へ相談しましょう。

まずは使用を停止して安全を確保する

漏電が疑われる場合は、業務用エアコンの使用を停止し、利用者や従業員が機器に近づかないようにします。室内機から水が落ちている、焦げ臭いにおいがする、室外機から異音がするなどの症状がある場合は、該当する空調設備の運転を止めてください。

施設内に複数台の業務用エアコンがある場合は、どの機器で異常が起きているのかを確認します。ただし、無理に室外機へ近づいたり、天井内を確認したりする必要はありません。安全に目視できる範囲で状況を把握し、施設責任者や建物管理会社へ共有しましょう。

濡れた手で機器やブレーカーに触れない

漏電の可能性があるときに、濡れた手でリモコン、室内機、室外機、ブレーカーに触れるのは危険です。水漏れや結露がある場合、周囲の床や壁も濡れているかもしれません。水分がある場所では、思わぬ感電につながるおそれがあります。

現場確認をする際は、機器に直接触れず、外観や表示を確認する程度にとどめましょう。特に室外機のカバー、制御盤、配線部分は、見た目では安全かどうか判断できません。電気部分や配線の確認は、専門知識を持つ業者に任せる必要があります。

ブレーカーを何度も上げ直すのは避ける

ブレーカーが落ちたとき、すぐに上げ直して復旧を試したくなるかもしれません。しかし、業務用エアコンの漏電や機器故障が原因の場合、繰り返し通電することで部品の損傷や発熱につながるおそれがあります。

特に、ブレーカーを上げてもすぐに落ちる、運転開始直後に落ちる、雨の日に落ちる、焦げ臭さを伴うといった場合は注意が必要です。原因がわからない段階での再通電は控えましょう。応急的に復旧させるよりも、まず安全確認を行うことが重要です。

状況を記録して専門業者に伝えやすくする

空調設備業者や電気工事業者へ相談する際は、発生状況をできるだけ具体的に伝えると、原因特定がしやすくなります。以下のような情報を整理しておきましょう。

確認項目記録しておきたい内容
発生日時いつブレーカーが落ちたか
対象機器どの部屋・どの業務用エアコンか
発生タイミング運転開始直後、運転中、雨の日など
ブレーカーの種類漏電ブレーカー、安全ブレーカー、主幹ブレーカー
周辺状況水漏れ、異臭、異音、煙、エラー表示
使用状況他の電気機器を同時に使用していたか

状況を写真で残しておくことも有効です。リモコンのエラーコード、ブレーカー盤、室内機の水漏れ、室外機まわりの状態などを撮影しておくと、点検時の説明がしやすくなります。

業務用エアコンが漏電する主な原因

業務用エアコンの漏電は、配線、室外機、室内機、制御盤、モーターなど、さまざまな部位で発生する可能性があります。原因によって必要な対応は異なり、部品交換で済む場合もあれば、設備全体の更新を検討した方がよい場合もあります。代表的な原因を知っておくことで、業者に相談する際の状況説明もしやすくなります。

配線や電源まわりの劣化

長年使用している業務用エアコンでは、配線や電源まわりの劣化によって漏電が起こることがあります。配線の被覆が傷んでいる、接続部がゆるんでいる、端子部分が腐食していると、本来流れるべき回路以外へ電気が漏れる原因になります。

古い建物や、過去に設備の増設・移設を繰り返している施設では、空調機器だけでなく電源系統全体に問題が隠れていることもあります。配線の状態は外から見ただけでは判断しにくいため、専門業者による点検が必要です。

室外機への雨水や結露の侵入

室外機は屋外に設置されるため、雨風や湿気の影響を受けやすい設備です。経年劣化によってカバーや配線接続部の防水性が低下すると、内部に雨水や結露が入り込み、漏電につながることがあります。

台風や大雨のあとにブレーカーが落ちる場合、室外機まわりの水濡れや排水状況に原因があるかもしれません。また、室外機の周辺に落ち葉やゴミがたまっていると、排水や放熱が妨げられ、機器に負担がかかることもあります。室外機の周囲は定期的に確認し、異常があれば早めに点検を依頼しましょう。

室内機からの水漏れやドレン不良

室内機のドレン配管が詰まったり、勾配不良が起きたりすると、結露水が正常に排出されず、水漏れにつながります。水が電気部品や配線まわりにかかると、漏電の原因になることがあります。

天井カセット形の業務用エアコンでは、天井内で水漏れが進行していても気づきにくい場合があります。天井のシミ、床への水滴、室内機まわりの湿り気、カビ臭さなどがある場合は注意が必要です。水漏れは空調効率の低下だけでなく、建物内装や電気設備にも影響するため、早めの対応が求められます。

コンプレッサーやファンモーターの故障

コンプレッサーやファンモーターの故障も、業務用エアコンの漏電やブレーカー落ちにつながる原因です。これらの部品は運転時に大きな負荷がかかるため、劣化や内部不良が起きると過電流や絶縁不良を引き起こすことがあります。

運転開始時にブレーカーが落ちる、異音や振動がある、冷暖房の効きが悪いといった症状がある場合は、モーター系統やコンプレッサーの不具合が関係しているかもしれません。これらの部品は専門的な診断が必要であり、現場担当者が判断するのは困難です。

基板や制御盤の不具合

業務用エアコンは、基板や制御盤によって運転を制御しています。湿気、ほこり、虫の侵入、経年劣化などによって基板が損傷すると、正常に通電できず、漏電やショートにつながることがあります。

リモコンにエラーコードが表示される場合は、制御系統の異常を示していることもあります。エラーコードは原因を特定する手がかりになるため、表示内容を記録しておきましょう。電源を切ると表示が消えることもあるため、可能であれば写真を撮っておくと安心です。

アース不良や施工不良

アースは、漏電時に電気を安全に逃がすための重要な仕組みです。アースが正しく施工されていない、接続が外れている、劣化している場合、漏電時の危険性が高まります。

また、過去の移設や増設、簡易的な修理によって施工状態に問題が生じていることもあります。業務用エアコンは電源容量が大きいため、施工不良があるとトラブルの影響も大きくなります。アースや電気配線の確認は、必ず電気工事業者や空調設備業者に依頼しましょう。

業務用エアコンの漏電とブレーカー落ちの違い

業務用エアコンのトラブルでは、「ブレーカーが落ちた」という現象だけが先に見えることが多くあります。しかし、落ちたブレーカーの種類によって、漏電、容量不足、過電流など原因の見立てが変わります。現場で原因を断定する必要はありませんが、どのブレーカーが落ちたのかを把握しておくと、業者への相談がスムーズになります。

漏電ブレーカーが落ちたときに考えられる原因

漏電ブレーカーが落ちる場合は、建物内のどこかで漏電が発生している可能性があります。業務用エアコンの運転時だけ落ちる場合は、空調設備の配線や機器内部に原因があるかもしれません。

ただし、同じ電源系統につながる別の設備が関係していることもあります。たとえば、厨房機器、給湯設備、照明、コンセントまわりなど、他の設備で漏電している場合もあります。自己判断で通電を繰り返さず、専門業者に調査を依頼しましょう。

安全ブレーカーが落ちたときの見方

安全ブレーカーは、特定の回路で電気を使いすぎたときに落ちることがあります。業務用エアコンと同じ回路で、コピー機、電子レンジ、厨房機器、ヒーターなど消費電力の大きい機器を使用していると、容量を超えて落ちる場合があります。

この場合、漏電ではなく容量不足や過電流の可能性もあります。ただし、繰り返し発生する場合は、電気設備の見直しが必要です。回路の使い方や電源容量に問題がないか、電気工事業者や空調設備業者に確認してもらいましょう。

主幹ブレーカーが落ちる場合の注意点

主幹ブレーカーが落ちる場合は、建物全体の電気使用量が契約容量を超えている、または大きな電気的異常が起きている可能性があります。業務用エアコンを複数台同時に稼働したタイミングで落ちる場合は、電力使用量の偏りや容量不足も考えられます。

オフィスや店舗では、空調、照明、パソコン、厨房設備、冷蔵設備などを同時に使用することが多く、季節によって電力使用量が大きく変わります。主幹ブレーカーが落ちる場合は、施設全体の電気負荷を確認する必要があります。

容量不足や過電流との見分け方

漏電、容量不足、過電流は、いずれもブレーカーが落ちる原因になります。判断の目安としては、どのブレーカーが落ちたか、業務用エアコンの運転開始時か、複数の機器を同時使用したか、雨天時に発生するかなどを確認します。

落ち方・状況考えられる原因
漏電ブレーカーが落ちる漏電、絶縁不良、水濡れ、機器内部の異常
安全ブレーカーが落ちる回路ごとの容量不足、過電流
主幹ブレーカーが落ちる建物全体の容量超過、大きな電気的異常
雨の日に落ちる室外機や配線部への水分侵入
運転開始直後に落ちるコンプレッサー、モーター、起動時負荷の異常

ただし、現場担当者だけで原因を特定するのは難しいため、あくまで業者へ伝えるための情報整理として考えましょう。

自社で確認できる業務用エアコンの漏電チェック

業務用エアコンの漏電が疑われる場合でも、現場担当者ができる確認には限界があります。確認してよいのは、あくまで目視できる範囲や記録の整理です。機器の分解、配線の接触、制御盤内部の確認などは感電リスクがあるため避けましょう。安全を守りながら、業者に正確な情報を伝えるためのチェックを行うことが大切です。

ブレーカーの種類と落ちたタイミングを確認する

まず確認したいのは、どのブレーカーが、どのタイミングで落ちたかです。業務用エアコンの電源を入れた直後なのか、しばらく運転してからなのか、複数台を同時に使ったときなのかで、原因の見立てが変わります。

ブレーカー盤に表示がある場合は、対象エリアや回路名を確認しておきましょう。可能であれば、ブレーカー盤の写真を撮っておくと、業者への説明がしやすくなります。ただし、ブレーカーまわりが濡れている、焦げ臭い、異音がする場合は近づかず、空調設備業者や電気工事業者へ連絡してください。

室外機まわりの水濡れや異物を確認する

室外機の周囲に水たまり、落ち葉、ゴミ、鳥の巣、積雪、排水不良などがないか目視で確認します。室外機まわりの通気が悪いと、機器に負荷がかかり、故障の原因になることもあります。

ただし、室外機の内部を開けたり、配線に触れたりするのは危険です。確認は外観にとどめ、異常があれば写真を撮って専門業者へ共有しましょう。高所や屋上に室外機がある場合は、無理に確認しないことも重要です。

室内機の水漏れや異臭を確認する

室内機から水が落ちていないか、天井や壁にシミがないか、焦げ臭いにおいがしないかを確認します。水漏れがある場合は、ドレン配管の詰まりや排水不良が関係しているかもしれません。

焦げ臭さがある場合は、電気部品の異常も考えられるため、使用を停止してください。利用者がいる施設では、該当エリアへの立ち入りにも注意が必要です。水漏れしている場所の下に電気機器や書類、商品がある場合は、安全を確保したうえで移動できるものを移しましょう。

エラーコードやリモコン表示を確認する

業務用エアコンのリモコンにエラーコードが表示されている場合は、メーカーや機種ごとの異常内容を確認する手がかりになります。エラーコード、表示された日時、運転状況を記録しておくと、業者が原因を調べやすくなります。

表示が一時的に消えてしまうこともあるため、スマートフォンなどで写真を撮っておくと安心です。複数台のエアコンがある場合は、どの室内機・室外機と連動しているのかも確認しておくと、点検時の時間短縮につながります。

分解や電気配線の確認は専門業者に任せる

漏電の確認には、絶縁抵抗測定など専門的な点検が必要です。現場担当者がカバーを開けたり、配線を触ったり、電源部を確認したりするのは避けましょう。

特に業務用エアコンは高い電圧や大きな電流を扱う場合があり、誤った対応は感電や機器損傷につながります。内部点検は空調設備業者や電気工事業者へ依頼し、現場担当者は状況の記録と安全確保に徹することが大切です。

業務用エアコンの漏電で専門業者に相談すべきケース

業務用エアコンの漏電が疑われる場合、現場判断だけで使い続けるのは危険です。なかでも、焦げ臭さや煙、繰り返すブレーカー落ち、雨天時の異常などがある場合は、早急な点検が必要です。空調停止による業務影響を最小限にするためにも、相談すべきサインを把握しておきましょう。

焦げ臭い・異音・煙がある

焦げ臭いにおい、異音、煙がある場合は、電気部品や配線、モーターなどに異常が起きている可能性があります。このような症状があるときは、業務用エアコンの使用をすぐに停止し、空調設備業者や電気工事業者へ連絡してください。

異常が軽く見えても、内部で発熱や損傷が進んでいることがあります。焦げ臭さがある状態で再運転すると、火災リスクが高まるおそれがあります。利用者や従業員がいる場合は、該当エリアから離れるなど、現場の安全確保を優先しましょう。

ブレーカーを上げてもすぐに落ちる

ブレーカーを上げてもすぐに落ちる場合は、漏電やショート、機器内部の故障が続いている可能性があります。何度も上げ直すと、配線や部品に負担をかけるおそれがあります。

「一度だけなら大丈夫」と判断せず、落ちたブレーカーの種類、対象のエアコン、発生タイミングを記録し、早めに専門業者へ相談しましょう。業務用エアコンは建物の電源設備とも関係するため、空調設備だけでなく電気系統の点検が必要になる場合もあります。

雨の日や運転開始時に繰り返し落ちる

雨の日や湿度の高い日にだけブレーカーが落ちる場合は、室外機や配線接続部に水分が影響している可能性があります。また、運転開始時に毎回落ちる場合は、コンプレッサーやモーターなど起動時に負荷がかかる部品の不具合も考えられます。

繰り返し起こる症状は、原因特定の手がかりになります。「雨の日の朝だけ」「冷房運転の開始直後だけ」「特定の室内機を使ったときだけ」など、発生条件を記録しておくと、点検時に役立ちます。

古い業務用エアコンで故障が増えている

設置から長期間経過した業務用エアコンでは、部品の劣化や配線の傷みが進み、漏電リスクが高まることがあります。最近修理が増えている、冷暖房の効きが悪い、異音や水漏れが続いている場合は、単発の故障ではなく設備全体の老朽化が関係しているかもしれません。

古い機種では部品供給が終了していることもあり、修理に時間がかかる場合があります。点検時には、修理で対応できるのか、更新を検討した方がよいのかも確認しておきましょう。

複数台の空調設備で異常が出ている

施設内の複数台でブレーカー落ちや電源トラブルが起きている場合、個別の業務用エアコンだけでなく、電源設備や配線系統に原因がある可能性もあります。

たとえば、同じフロアの空調だけが落ちる、特定の時間帯に複数台が止まる、他の電気設備にも異常が出ている場合は、分電盤や契約容量、回路の使い方を確認する必要があります。空調設備業者と電気工事業者の両方に相談するケースも考えられます。

業務用エアコンの漏電は修理か交換か

業務用エアコンの漏電が発生した場合、すぐに交換が必要とは限りません。原因が一部部品の劣化であれば修理で対応できることもあります。一方で、設置年数が長い設備や、複数箇所に不具合がある設備では、修理を繰り返すより更新した方がよい場合もあります。費用だけでなく、安全性と業務への影響を含めて判断しましょう。

部品交換で対応できる故障

漏電の原因が特定の部品に限られている場合は、部品交換で改善できることがあります。たとえば、基板、モーター、配線の一部、ドレンポンプなどの不具合が該当します。

ただし、業務用エアコンは機種や設置環境によって修理内容が異なります。部品供給が終了している機種では、修理が難しい場合もあります。見積もり時には、修理可能範囲、再発リスク、保証内容、修理後にどの程度使い続けられる見込みかを確認しておくと安心です。

配線や基板の劣化が進んでいる場合

配線や基板の劣化が複数箇所に見られる場合は、一部を修理しても別の箇所でトラブルが起こる可能性があります。特に湿気の多い場所、厨房近く、屋外環境が厳しい場所に設置された業務用エアコンでは、劣化が進みやすくなります。

修理費用が高額になる場合や、同じ設備で何度も故障が起きている場合は、設備更新も選択肢に入れて検討しましょう。目先の修理費用だけで判断すると、結果的に維持費が高くなることもあります。

設置から10年以上なら更新も検討する

業務用エアコンは、設置から年数が経つほど部品劣化や効率低下が進みます。10年以上使用している場合、漏電の修理だけでなく、今後の故障リスクや電気代、部品供給状況も考える必要があります。

もちろん、設置から10年以上経っているからといって、すぐに交換が必要とは限りません。ただし、故障頻度が増えている、修理費用が高額、冷暖房の効きが悪い、異音や水漏れが続くといった場合は、更新時期を検討するサインです。急な空調停止を避けるためにも、計画的に見直しましょう。

修理費用と更新費用を比較する

修理か交換かを判断する際は、今回の修理費用だけでなく、今後の修理頻度、電気代、営業停止リスク、快適性も含めて比較することが大切です。

判断項目修理向きのケース交換・更新を検討したいケース
使用年数比較的新しい10年以上使用している
故障箇所一部部品のみ複数箇所で劣化がある
修理費用比較的低い高額、または再発リスクが高い
部品供給部品が入手しやすい部品供給が終了・不安定
業務影響短時間で復旧できる停止時の影響が大きい

店舗や施設では、空調停止が売上や利用者満足度に影響する場合があります。短期的な出費を抑えるだけでなく、長期的に安全で安定した運用ができるかを基準に判断しましょう。

業務用エアコンの漏電を防ぐ点検とメンテナンス

業務用エアコンの漏電を防ぐには、故障してから対応するだけでなく、日頃の点検とメンテナンスで異常を早く見つけることが重要です。室外機の環境、室内機の水漏れ、ドレンまわり、フィルターの汚れなどは、トラブルの前兆として現れることがあります。定期的な確認を習慣化することで、突然の空調停止を防ぎやすくなります。

室外機の周辺環境を定期的に確認する

室外機の周囲に物が置かれている、落ち葉やゴミがたまっている、水はけが悪いといった状態は、業務用エアコンに負荷をかける原因になります。雨水や湿気の影響を受けやすい場所では、配線接続部や外装の劣化にも注意が必要です。

室外機の前に荷物を置く、植栽が伸びて通気を妨げる、排水が滞るといった状態は避けましょう。定期的に外観を確認し、異音、振動、腐食、水濡れ、油にじみなどがあれば、早めに専門業者へ相談することが大切です。

フィルターやドレンまわりを清掃する

フィルターの汚れやドレン配管の詰まりは、冷暖房効率の低下だけでなく、水漏れや故障の原因にもなります。水が電気部品にかかると漏電につながる可能性があるため、室内機まわりの清掃と排水状態の確認は重要です。

清掃頻度は使用環境によって異なります。人の出入りが多い店舗、ほこりが出やすい施設、油分を含む空気がある厨房付近では、汚れがたまりやすくなります。日常清掃で確認できる範囲と、専門業者による分解洗浄の範囲を分けて管理しましょう。

法定点検や定期点検で異常を早期発見する

業務用エアコンは、フロン排出抑制法に基づく点検対象になる場合があります。法定点検はフロン漏れ対策が主な目的ですが、室外機や室内機の異音、損傷、腐食、油にじみなどを確認する機会にもなります。

法定点検に加えて、電気系統や排水系統、運転状態の定期点検も行うことで、漏電につながる不具合を早期に見つけやすくなります。特に業務用エアコンを長時間稼働している施設では、故障を未然に防ぐ管理が重要です。

点検記録を残してトラブル対応に備える

点検日、確認内容、異常の有無、修理履歴を記録しておくと、トラブル発生時の原因調査に役立ちます。業務用エアコンが複数台ある施設では、機器ごとの設置場所、型番、使用年数、修理履歴を一覧化しておくと管理しやすくなります。

また、過去に水漏れやブレーカー落ちがあった機器は、再発しやすいポイントとして注意できます。突然の漏電トラブルに備えるためにも、日常点検と記録をセットで運用しましょう。

業務用エアコンの漏電に関するよくある質問

業務用エアコンの漏電トラブルでは、ブレーカーの復旧可否や依頼先、雨の日だけ起こる異常など、現場で判断に迷いやすいポイントがあります。安全に関わる内容は自己判断せず、確認できる範囲と専門業者へ任せる範囲を分けて考えることが大切です。

業務用エアコンが漏電していても一時的に使えますか?

漏電の可能性がある業務用エアコンを一時的に使い続けるのは避けてください。ブレーカーが落ちる、焦げ臭い、水漏れがある、異音がするなどの症状がある場合、内部で電気的な異常が起きているおそれがあります。空調停止による不便があっても、感電や火災のリスクを考えると、使用を止めて点検を依頼する判断が必要です。

漏電ブレーカーが落ちたら自分で復旧してもよいですか?

一度落ちた漏電ブレーカーを上げ直すだけで復旧することもありますが、原因がわからないまま何度も上げ直すのは危険です。特に、ブレーカーを上げてもすぐ落ちる、業務用エアコンの運転時だけ落ちる、雨の日に繰り返すといった場合は、漏電や機器故障が疑われます。安全確認ができるまでは使用を控え、専門業者へ相談しましょう。

雨の日だけ業務用エアコンのブレーカーが落ちるのはなぜですか?

雨の日だけブレーカーが落ちる場合、室外機や配線接続部に雨水が入り込んでいる可能性があります。防水部材の劣化、排水不良、配線まわりの傷みなどが原因になることもあります。晴れた日に症状が出ない場合でも、漏電リスクが解消されたとは限りません。発生した天候や時間帯を記録し、点検時に伝えましょう。

業務用エアコンの漏電修理はどこに頼むべきですか?

業務用エアコン本体や室外機、ドレンまわりの不具合が疑われる場合は、空調設備業者やメーカー保守会社に相談します。一方、ブレーカー、分電盤、配線、契約容量など建物側の電気設備が関係している場合は、電気工事業者の対応が必要になることもあります。原因がわからない場合は、建物管理会社や保守契約先に状況を伝え、適切な依頼先を確認しましょう。

古い業務用エアコンは漏電しやすくなりますか?

古い業務用エアコンは、配線、基板、モーター、室外機まわりの部品が劣化し、漏電やブレーカー落ちが起こりやすくなることがあります。設置から年数が経過している設備で水漏れ、異音、修理回数の増加が見られる場合は、部品交換だけでなく更新も含めて検討する時期かもしれません。点検時には、修理費用と今後の維持費をあわせて確認しましょう。

業務用エアコンの漏電トラブルは早めの点検で防ごう

業務用エアコンの漏電は、ブレーカーが落ちるだけでなく、感電や火災、営業停止につながるおそれがあるトラブルです。焦げ臭さ、水漏れ、雨の日のブレーカー落ち、繰り返す電源異常がある場合は、無理に使い続けず専門業者へ相談しましょう。日常点検や定期メンテナンスを見直し、業務用エアコンの故障原因や室外機トラブル、法定点検の記事も確認しておくと、施設の安全管理に役立ちます。

Pマーク画像
当社は、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)よりプライバシーマーク付与認定を受けています。 プライバシーマークは、日本工業規格「JIS Q 15001:2017個人情報保護マネジメントシステム要求事項」に適合して 個人情報を適切に取り扱っている事業者に付与されるものです。